最適化ポテンシャル
画像の最適化でどのくらいのデータの軽量化が見込めるか
89サイトがWebPへの変換により画像データを半分以上削減可能
次世代フォーマットはまだ多くの通販サイトに導入されていませんが、WebPやAVIFに移行することで画像データを大幅に削減する余地があります。特にWebPにおいては、調査対象の284サイトのうち89サイトで画像データの配信データ量を半分以下に削減できる可能性があります。
最適化ポテンシャルとは
ECサイトが配信している画像を、次世代フォーマットに変換したり従来のフォーマットのまま最適化することで、データ量をどのくらい削減できるかをシミュレーションしました。画質を変えずにデータ量を削減する、潜在的な改善余地を定量化したものです。
特にCDNで画像配信をしているサイトにおいては、最適化によるデータの削減量は、CDNの料金削減に直接つながる可能性があります。CDNの多くは転送量に応じた従量課金であるため、画像最適化によってデータを軽量化できれば、その分だけCDNのコストを削減できるからです。画像最適化は、ユーザー体験の向上だけでなく、CDNコスト削減にも大きく寄与する可能性があります。
本調査では、各サイトの全ページに掲載されている画像を対象に、以下の3つの手法で変換を行い、元のデータ量と最適化後のデータ量を比較して削減率を算出しています。
シミュレーションツール
本調査のシミュレーションには LightFile Simulator を使用しています。
比較する最適化手法
- WebP変換 — JPEG は quality 80 の lossy、PNG は lossless、GIF は lossy で WebP に変換
- AVIF変換 — JPEG は quality 60 の lossy、PNG は lossless で AVIF に変換(GIF は変換対象外)
- 従来フォーマットでの最適化 — フォーマットを変更せず、JPEG・PNGのまま画質を維持しながらファイルサイズを削減する手法
従来フォーマットでの最適化について
従来フォーマットでの最適化には、アイデアマンズ株式会社が提供する LightFile Next を使用しています。LightFile Next で実際に最適化した結果は、そのファイルが持つ潜在的な改善余地を示すものとみなしています。
削減率とは
削減率は以下の数式で算出しています。
削減率は 0〜100% の値を取り、100% に近いほど大きな改善が見込めることを示す指標です。削減率が高いほど改善余地が大きく、低いサイトはすでに効率的な画像配信を行っているか、次世代フォーマットの導入が進んでいます。
削減率50%・20%を基準にサイトを分類
各最適化手法で、削減率50%以上を「大幅に削減できる」、20〜50%を「やや削減できる」、20%未満を「ほとんど削減できない」の3段階にサイトを分類しました。 全284サイト中の割合を示しています。
WebPの削減率がAVIFより高い理由
一般にAVIFはWebPよりも高い圧縮効率を持ち、より大きなデータ量の削減が期待できるフォーマットです。 しかし本調査では、全体としてWebP変換の方が削減率が高い傾向が見られました。これには以下の理由があります。
- AVIF変換ではGIFフォーマットが対象外となっており、GIF画像の削減分がカウントされない
- AVIFのlossless変換にはいくつかのアプローチがあるが、本調査では厳密なlossless変換を採用しているため、PNG画像に対する削減率がWebPのlossless変換ほど大きくならない
WebP変換による削減率 Top 30
全画像をWebPに変換した場合のデータ削減率が高い上位30サイトです。
AVIF変換による削減率 Top 30
全画像をAVIFに変換した場合のデータ削減率が高い上位30サイトです。
従来フォーマットでの最適化による削減率 Top 30
フォーマットを変更せず、JPEG・PNGのまま最適化した場合のデータ削減率が高い上位30サイトです。
さらに詳しく
- カテゴリによって最適化ポテンシャルに違いがあるのか → カテゴリ間の比較
- カテゴリごとにサイトの最適化ポテンシャルの違いを見たい → 左メニューからカテゴリを選択してください
全サイトのサマリー
全284サイトの最適化削減率一覧です。見出しをクリックするとソートできます。